今回は、Web解析の基礎について解説したいと思います。
Web分析の用語からツールについて説明します。
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Web分析の基礎用語
Webの効果を測る指標は10種類以上にも上ります。
この章では絶対押さえておきたい指標を中心に解説していきたいと思います。
ユーザーの訪問量、質を把握するための指標
ページビューはアクセス数ともいわれます。UU数が紛らわしいのでよく覚えておきましょう。
- ページビュー数(PV)・・・ページが表示された回数
- 訪問数(セッション数)・・・Webサイトを訪れ離脱するまでの一連の行動
- ユーザー数・・・訪問者数
- ユニークユーザー数(UU数)・・・ブラウザごとの訪問者数
- 新規ユーザー・・・指定期間に初めて訪れたユーザー
- リピートユーザー・・・指定期間に複数回訪れたユーザー
- コンバージョン数・・・目的のアクション数になります。
指標の計算方法
例題) AさんがPCで2回、合計10ページ、スマホで3回、合計7ページ見たとした場合 下記のようになります。
- ページビュー数(PV)・・・17PV
- 訪問数(セッション数)・・・5セッション
- ユーザー数・・・5ユーザー
- ユニークユーザー数・・・2UU
コンバージョンの補足
例) コンバージョンはサイトの目的によって変わります。
- ECサイトの場合は購入
- サービス紹介サイトの場合は問い合わせ、資料請求
- 情報掲載サイトの場合は会員登録
ユーザーの流れ(来訪経路と検索ワード)を把握するための指標
分かりやすいので問題ないと思います。流入元によってユーザーの特性が違うため傾向をつかむことが重要です。
- 流入元(トラフィック)・・・自社サイト経由と外部サイト(広告、検索エンジン、メルマガ、SNSなど)
- 参照元(リファラ―)・・・直前に見たサイト
- 検索ワード・・・検索した際の言葉
ユーザーの興味関心を把握する指標
改善をする際に重要な指標になります。
よく間違えやすいのは直帰率は「他のサイトに移動したユーザーの割合」です。
直帰率50%以上だと改善する必要が出てきます。
- ランディングページ(LP:Landing Page)・・・ユーザーが最初に閲覧したサイト
- 閲覧開始数・・・対象となるページが入り口となり、サイトへ訪問した回数
- ページ遷移・・・別のページへ移動すること
- 直帰率・・・最初に見たページの後にほかのサイトに移動したユーザーの割合
- 離脱率・・・各ページで他のサイトのページに移動した割合
- 平均サイト滞在時間・・・ユーザーがWebサイトを訪れてから閲覧を終えるまでの平均時間
- 再訪問時間・・・ユーザーが離脱してから再度Webサイトを訪れる時間のことを言います。
離脱率からみる改善例
- トップページで離脱率が高い場合は、サイトのナビがうまく機能していな危険があります。
- 購入ページで離脱率が高い場合は、入力フォーム、購入プロセスが不親切である危険があります。
基礎のアクセス解析手順
アクセス解析の際の最もスタンダードなパターンについて解説します。
アクセス解析手順 8項目
段階を踏んで実施することが重要です。
具体例として、 「アクセス数を改善する手順」 も参考にしてください。
- 目標と課題の設定・・・初期はアクセスの改善、アクセスが増えてきたらコンバージョンを目標設定しましょう。
- シナリオの設計・・・流入元やページの構成で仮説を立て、目標達成の道筋を立てましょう。
- 計測開始・・・Googleアナリティクスなどの分析ツールを導入し、計測を行います。
- 対象絞り込み・・・アクセス数が目標だった場合 流入元、PV数、ユーザー数、UU数、滞在時間の数値を集計
- 分析&発見・・・記事を検索した際のアクセス数が多いことを発見
- 結果確認&レポート作成・・・どのようなキーワードで検索されているかをレポートでまとめる
- 改善実施・・・よりユーザーに興味を持ってもらうような記事を増やすように改善
- 評価&再分析・・・実際にアクセス数が増えたかを検証する。
分析数値のポイント
項目別の改善ポイントを参考にしながら分析を進めてください。
最初は手間がかかりますが、慣れていくうちに様々な指標の関係性が見えてきます。
項目 | 例 改善ポイント |
参照元(リファラー) | 各参照元(検索広告、ディスプレイ広告、自然検索、ブックマーク、アフィリエイト)からアクセスがあるか確認 |
検索ワード | キーワードと来てほしいユーザーが一致していない場合は改善
広告を実施している場合は広告文、バナーのABテスト実施す |
PV数、ユニークユーザー数 | 参照元を確認しながら目標PV数、UU数の確認が必要 |
新規ユーザー/リピートユーザー | 新規開拓ができていない場合 新規ユーザー、新規ユーザー率が問題、
リピートユーザー率が低ければコンテンツの更新、質の改善が必要 |
直帰数/直帰率 | 数値が高いほどLP、または流入方法に問題があります。
流入方法の場合 キーワード、広告及びLPに問題 |
離脱数/離脱率 | お問い合わせ、購入ページでの離脱の場合は原因を調査が必要 |
コンバージョン | コンバージョン率が悪い場合は購入フロー、問い合わせフローがネックになっている可能性があります。 例)購入、問い合わせ、資料請求、会員登録など
コンバージョンパターンの確認 |
平均サイト滞在時間 | 滞在時間が短いほどユーザーがコンテンツを見つけづらいかもしれません
例えば、リンクの貼り方でページ遷移方法が大きく変わり、滞在時間に影響を及ぼします。 |
再訪問時間 | サイト更新頻度、コンテンツ内容に関連します |
数値の評価の仕方
複数の評価方法を取り入れることでより多角的な分析ができます。
また、数字だけではなく3C(会社、競合、市場)を考えながら数字の評価をすることで今後の戦略も見えてきます。
評価方法 | 詳細 |
絶対評価 | 売上から逆算して絶対数字で目標設定 |
相対評価 | 前年や競合と数字を比較 |
全体と部分の比較 | 全体の数字と個別の数字の割合で比較 |
グルーピング比較 | 各ジャンルごとにグルーピングをし比較 |
変化率(時間軸) | 時間単位での比較 |
変化率(実績と目標) | 実績と目標での比較 |