今回はGoogleアドワーズのディスプレイ広告について解説します。
みなさんはGoogleアドワーズを使用したことがあるでしょうか?
はじめて訪問したお客様(メインは中小企業)に聞いたことがあったんですが、下記のような状況です。
- 80%が使ったことがない
- 10%がアカウントを作成しただけで広告を使わなかった。
- 残りの10%が数万円位使って効果があったのかわからずやめてしまった。
まあ、、、当たり前といえば当たり前ですがほぼ使ったことがない状況です。
ちなみに残りの10%の方は過去にIT企業やパソコンスクールで働いたことがある人(=IT詳しい人)が中心でした。
ということで敷居が高いイメージがありますが、だからこそうまく使いこなせば反響が大きいGoogle広告について紹介していきます!
スポンサードリンク目次
Googleのディスプレイ広告
先ずどれがGoogleのディスプレイ広告かというと例を出します。Livedoorがそうです。
Googleディスプレイ広告
Googleディスプレイ広告が表示される場所は下記になります。
- Google関連のサイト(YouTube、Gmail、Blogger)
- 個人サイト~中堅専門サイト(GoogleAdsenseまたはDoubleClickAdExchangeという広告プログラムに加入しているサイト)
- 大手ポータルサイト(Livedoor、アメブロ、OCNなど)
大きな特徴として「大手ポータルサイト、ブログサイトから個人サイトまで幅広く掲載される」ことがあげられます。
これらの全ての掲載場所をGoogleディスプレイネットワーク(GDN)と呼ばれます。
Googleディスプレイ広告申し込み方法
申し込み自体は通常と同じです。Googlrアドワーズから申し込みましょう。
Googleアドワーズ 申し込み画面
アカウントを開設後にキャンペーンを作成する際に「ディスプレイネットワークのみ」を選択するようにしてください。
「検索ネットワーク(ディスプレイネットワーク対応)」がありますが、こちらは選択しないでください。
下記の赤枠が「ディスプレイネットワークのみ」になります。
Googleアドワーズ ディスプレイネットワークのみ
キャンペーンの目標設定
広告を作成する前に、、、先ずは広告配信の目的を明確化しましょう!
目標がブレると後からの手戻しが増えて手間が増えるので、しっかり間違いないかよく考えましょう。
ダイレクトレスポンス(目的が来店、購入、問い合わせ、資料請求)
ダイレクトレスポンスは結果につながることを重要視する指標です。
先ずはコンバージョン数(ネット及び店舗)を計測し、その後 コンバージョン単価を計算しましょう。
- コンバージョン数・・・目的(来店、購入など)が達成された回数
- コンバージョン単価・・・コンバージョンを1件獲得するために費やした費用
- ビュースルーコンバージョン・・・イメージ広告を見たユーザーがのちにサイトでコンバージョンを達成した回数
ブランディング(認知度を高める、多くの人に知ってもらう)
ブランディングは「ターゲットにどれだけ見てもらうか(=人数×質)」が重要です。
- リーチ・・・広告を閲覧したユニークユーザー数
- フリークエンシー・・・ユニークユーザーが広告を閲覧した平均回数
- ユーザーエンゲージメント・・・広告に対するターゲットのエンゲージメント(クリック率、マウスオーバー率)
ディスプレイ広告の種類
キャンペーン、目標ができたところで次は広告を作成してみましょう!
作成できる広告の種類は6種類になります。
テキスト広告 – 検索広告及びGDN
最もシンプルな広告で見出し、表示URL、広告文で構成されます。
イメージ広告 – GDN限定
画像形式の広告です。広告テンプレートを使用してHTML5で作成します。
例) ビックバナー広告 728px×90px、レクタングル広告(中) 300px×250px
動画広告(TrueView動画広告) – GDN限定
Googleアドワーズ YouTube広告
YouTubeやGDN上で表示できる動画広告です。ユーザーが視聴したタイミングで課金されます。
ライトボックス広告 – GDN限定
動画や画像を含めることができる広告です。課金はCPE(Cost Per Engagement)方式になります。
例えば広告をタプして広告が展開した場合や広告にカーソルを合わせて広告が転換した場合に課金が発生します。
インパクトのある動画ある場合に向いています。
カスタムライトボックス広告 – GDN限定
DoubleClickStudioで作成する広告になります。マウスのクリックで画像を変わったりするリッチな広告になります。
ディスプレイ広告単価の設定方法
広告に設定するクリック単価設定は下記の3種類が可能です。
クリック単価制(CPC)
クリックされる際の単価を基準にします。主にサイトのアクセスを増やしたい際に使用します。
インプレッション単価性(CPM)
広告が表示された際の単価を基準にします。例えば1000表示で〇円というようにします。ブランディング向きです。
目標コンバージョン単価性(CPA)
コンバージョン(購入、資料請求)を目的にした単価性です。
過去30日以内に15コンバージョン場があった場合に過去データをもとに設定することができます。
広告のターゲティング(言語・場所・時間編)
Googleは様々な方法で広告を見せるユーザーの絞り込みができます。
ユーザーをどのように決めるかで結果は大きく違います。
今回はターゲティングの種類毎に説明していきます。
言語ターゲティング
Googleアドワーズ 言語ターゲティング
42言語にターゲットが可能です。
広告サイトの使用言語やYouTubeの言語設定を基準にしています。
地域ターゲティング
Googleアドワーズ地域ターゲティング
国/地方/都市/半径〇kmなどで細かく設定が可能です。
使用しているGoogleのドメイン、IPアドレス、WiFiなどの情報を基準にしています。
時間帯ターゲティング
Googleアドワーズ 時間帯ターゲティング
15分ごとの時間設定、曜日設定ができます。
広告のターゲティング(配信サイト編)
コンテンツターゲット(キーワード指定・自動プレースメント)
Googleアドワーズ キーワードターゲット
広告に設定したキーワードに基づき、関連性の高いウェブサイトのコンテンツに広告が表示されます。
コンテンツターゲット(トピック指定)
Googleアドワーズ トピックターゲット
選択されたトピックに関係のあるコンテンツが掲載されているページに広告が表示させます。
プレースメントターゲット(手動ターゲット)
Googleアドワーズ プレースメントターゲット
サイト全体のURLやサイト内の特定ページのURLを指定し、そのページに広告が表示されます。
広告のターゲティング(ユーザー属性編)
ユーザー属性
Googleアドワーズ ユーザー属性ターゲット
性別、年齢、子供の有無などを選択することでユーザーをターゲティングできます。
インタレスト(アフィニティ)
Googleアドワーズ キインタレスト(アフィニティ)
商品やサービスに興味・関心を持っているユーザーに広告を表示します。
全部で105カテゴリーから選択することができる。競合商品が好きな人にでも広告を出せる。
また、自分でカテゴリを作成することもできる。(=カスタムアフィニティカテゴリ)
インタレスト(購買意欲の強いユーザー)
Googleアドワーズ 購買意向の強いユーザー層
広告主のサービス、商品あるいは似たものを購入しようと検討しているユーザーに広告を表示します。
リマーケティング(過去にサイトを訪れた人)
以前サイトに訪れたことがあるユーザーに広告を表示します。
広告文作成の注意点
目的を達成するためには「広告に魅力を感じ、行動を起こしてもらうこと」が重要です。
キャッチーなフレーズを広告文に盛り込みましょう。下記は効果的な広告作成方法です。
- 行動を促すフレーズを入れる 例)今すぐ電話
- 価格と特典を入れる 例)特別キャンペーン20%オフ
- 動画の冒頭に注意を引く内容を入れる
- 視聴に負担がかからない色を選ぶ
- 画像とブランドを引き立たせる配色を使う
- 透過PNGを使用する
- 広告全体のバランスをとる
- 表示URLを記載する
- 規定の全サイズを作成する
- 適切なリンク先ページを設定する
中級者向けテクニック
住所表示オプション・・・住所表示オプションとテキスト広告の両方を使用している場合 地図が表示される可能性があります。
パフォーマンスが低い時の改善方法
思った以上に効果がないと思われた方は下記のような方法を試してはいかがでしょうか?
プレースメントの変更
プレースメントレポートを確認し、ブランドイメージに合わないサイトやパフォーマンが低いサイトは除外しましょう。
除外キーワードを追加
関連度の低いサイトへの表示やターゲット以外からのクリックやインプレッションを除外する
トピックを除外
キーワード、トピックを見直し、パフォーマンスが低いものは除外しましょう。
パフォーマンスが良い時の改善方法
さらにパフォーマンスを上げ拡大させる方法を紹介します。
効果がいい広告グループを分ける
より細かく運用するために効果がいいグループを分割し、周辺キーワードを取り込むことできめ細かい運用を行いましょう。
類似サイトをターゲットにする
テーマが似ているプレースメントをターゲットにすることを検討しましょう。
効果が良いサイトの入札価格を引き上げる
目標のCPAを下回っているサイトは表示機会を最大限獲得できるように入札価格UPを検討しましょう。
入札価格を調整する
キャンペーンレベル(時間、地域、デバイス)、広告グループレベルで入札額を調整していきましょう。
入札単価をユーザーの属性別に調整する
年齢、性別、興味関心などパフォーマンスが良い層に対して入札額を引き上げましょう
入札価格を頻繁に変更しない
パフォーマンスの測定が困難にならないよう、コンバージョンオプティまいざーなど自動入札機能を使用する
Googleアナリティクス連携
AdWords管理画面ではできないユーザーのサイト内での行動を確認できます。
GoogleアドワーズとGoogleアナリティクスを連携することで「滞在時間が長いユーザーだけにリマーケティング」を行ったりすることができます。
運用をより効率的にする方法
コンバージョンオプティマイザーの使用
設定した目標コンバージョン単価とコンバージョンの可能性に応じて、より多くのコンバージョンを獲得できるよう入札価格が自動調整されます。
ただし利用条件は、「過去30日以内で15件以上のコンバージョンを獲得しているキャンペーン」に限ります。
ターゲティング方法の最適化オプション
CPA単価は上がる可能性がありますがより高い確率でコンバージョンを獲得できます。