今回はホテルのSNS集客について解説したいと思います。
ホテルは個人のお客様がメインになり快適で眺めのいい部屋、おいしそうな料理の写真、周辺の観光スポットの案内、話題になりそうな料理やイベントが豊富にある為 SNSの反響を感じやすい業態の一つです。
私はインターネット広告サービスもしているため「一般のユーザーがどんな言葉で、どんなことを調べているのか」について調べる機会が多いです。
検索数が多い言葉としては下記のような言葉が多いです。自分でも調べたことが多いと思うのでピンとくるはずです。
- エンタメ系 例:芸能人の名前、音楽、映画、ライブイベント
- 口コミ、評判系 例:飲食店、ネイルサロン、マッサージ、ジム
- 趣味系 例:自動車、バイク、釣り、ゴルフ、旅行、グルメ、料理
- お悩み系 例:美容整形、消費者金融、離婚、慰謝料
- ラグジュアリー系 例:ダイヤモンド、高級車、別荘、ヨット、高級旅館、海外旅行
逆にネットに向かないものとしては、調べるほどでもないもの全般になります。近所のスーパーやコンビニ、野菜や醤油について調べたことがある人は少ないでしょう。
ということで今回 ホテルのSNS対策について紹介したいと思います。
スポンサードリンク目次
SNSで何を発信したらいいのか?
どのようなSNSを使うかの前に、先ずは目的と発信する情報について確認していきましょう。
SNSを活用する目的
ホームページがあるのになぜSNSを使用するのでしょうか?
これはインターネット広告でも言えることですが「単純接触法則」が関係します。
人間は自分の専門外の分野に対しては、接触回数が多いものを選ぶ傾向があります。
これは接触回数が多いものほど、よく知っていると思い込みリスクと感じづらくなるためになります。
そのため多くの企業でSNSを利用し、必要な情報を発信するようになっています。
SNSの利用上の注意点
これもよく言われることですが、SNSを仕事で使っている人は少ないです。
多くの方がSNSを「暇つぶしやプライベート感覚」で使用しています。
その為 あまりにも専門的な話や真面目な印象を与えるものは、自社ホームページで発信するようにしましょう。
SNSの配信頻度、配信内容
SNSをうまく活用している企業は情報発信の頻度や内容にも気を配って発信しています。
情報の発信頻度は「週1〜数回を目安」に邪魔すぎず意識してもらえる感覚で行いましょう。
情報の発信時間は「朝の通勤時間、昼休み、夕方退勤時間」がよく読まれる傾向があります。
情報の内容は「思わずクリックする情報(=お得な情報、面白いネタ)」であればいいと思います。登録してもらっているユーザーに応じて臨機応変にすることが大事です。
どのようなSNSを利用するべきか?
現在 日本で使用されている代表的なSNSとしては下記が挙げられます。
- Facebook・・・個人及びビジネス利用でも世界最大SNS
- Twitter・・・情報共有、イベントの告知などがメイン
- LINE・・・LINE@が法人向けにリリースされているがまだ利用は一部のみ
- Instagram・・・写真がメインでよりプライベート色が強い。アパレル、飲食がメイン
- LinkedIn・・・ビジネス向けSNS、取引先との登録や中途採用で使うケース多い
- Google+・・・Google検索に連動、ホームページを作成したら登録はしておきたい
今回はFacebook、Twitterに絞って紹介したいと思います。
Facebookビジネスページ(ホテル編)
Facebookの検索ボックスから「ホテル」と検索して表示されたものをいくつか取り上げたいと思います。
大手の大型ホテルに関しては上位に表示される結果になります。また、高級ホテルに泊まった記念でチェックインをしている人もいるようです。
ウェスティン東京/Westin Tokyo
ウェスティンホテル東京
Facebookビジネスページ: ウェスティン東京/Westin Tokyo
コメント: 言わずと知れた世界を代表するホテルチェーンのウェスティンホテルです。運営会社はスターウッド・ホテル&リゾートでメリディアン、シェラトンホテルと同系列のホテルチェーンになります。ところで皆さんはホテルのFacebookの投稿を見たことはどれくらいいますでしょうか?ウェスティンのFacebookページでは季節ごとのイベントやホテル内のスパ、世界共通のPR動画、スタッフ採用情報などを見ることができるようになっています。また、最近のインバウンドの影響か外国人の宿泊客の写真なんかもあって親近感がわくような投稿をされています。
ホテルニューオータニ Hotel New Otani Tokyo
ホテルニューオータニ
Facebookビジネスページ: ホテルニューオータニ Hotel New Otani Tokyo
コメント: 日本の御三家ホテル「ホテルニューオータニ」のFacebookページです。※御三家ホテルは帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニです。 本記事を執筆しているのが夏の時期のためプールの写真が多く掲載されています。最近はホテルのない取るプールも流行っていますね。他のページとの違いとしては英語表記、日本語表記の両方を併記しています。こちらもやはり外国人を意識してのFacebookページの制作を行われています。
ホテル椿山荘東京(Hotel Chinzanso Tokyo)
ホテル椿山荘
Facebookビジネスページ: ホテル椿山荘東京(Hotel Chinzanso Tokyo)
コメント: 新御三家ホテルと言われている「ホテル椿山荘」です。※新御三家ホテルはフォーシーズンホテル椿山荘、パークハイアット、ウェスティンホテルです。運営者の方の好みかな(?)と思われますが、ホテル内の庭に咲く花の写真が多いです。また、ウェディング・結婚式の情報やシャンパンイベントなどの告知を行われています。ホテル椿山荘のFacebookページも英語・日本語の両方の文章を掲載しています。外国人観光客を意識していることを考慮すると、朝顔の写真を掲載されているのも日本らしさを意識していていいと思います。
品川プリンスホテル / Shinagawa Prince Hotel
品川プリンスホテル
Facebookビジネスページ: 品川プリンスホテル / Shinagawa Prince Hotel
コメント: 西武グループが運営している「品川プリンスホテル」です。こちらも日本人の方には馴染みがあるのではないでしょうか? 投稿の内容はイベントの告知、部屋の紹介を行われています。また、一部の投稿のみを英語表記されているため対象によってルールを設定して投稿されているようです。Instagramの拡散キャンペーンを実施するなどいろいろなことに挑戦されているようです。
ANA InterContinental Tokyo ANAインターコンチネンタルホテル東京
ANAインターコンチネンタル
Facebookビジネスページ: ANA InterContinental Tokyo ANAインターコンチネンタルホテル東京
コメント: 航空会社の全日空が運営している「ANAインターコンチネンタルホテル東京」です。グルメイベントを中心に最近投稿されているようです。料理の写真が多いため全体的に華やかでついつい見てしまう投稿が多いです。また、イベント機能を利用されていたりとFacebookの基本機能をマスターされている印象です。
Facebookの活用方法
Facebookをやっている方は多いですが、企業向けのFacebookページを作成したことがある方は多くはないのではないでしょうか?
今回はFacebookページの効果的な活用方法を説明していきます。
Facebookビジネスページの作成
Facebookには「Facebookビジネスページ」と「個人アカウント」の2種類があります。
下記のような違いがあります。法人や個人事業主はFacebookビジネスページを作成しましょう。
Facebookビジネスページ | 個人アカウント | |
管理者 | 複数人 | 1人 |
友達登録可能数 | 上限なし | 原則5,000人 |
Facebook広告 | 使用可能 | 不可 |
アクセス解析 | 使用可能 | 不可 |
Facebookの投稿内容
Facebookビジネスページを開設したら行いたいのが基本情報や運用ルールの設定です。
下記のことに気を付けながら作成を行っていきましょう。
- 基本情報(会社名、屋号、住所、電話番号、メールアドレスなど)
- 画像(トップ画像、プロフィール画像、商品画像、スタッフ画像など)
- 運用ルール(管理者、HPや他のSNSとの関係、文章のトーンマナー、投稿頻度、コメント・問い合わせ対応、効果検証)
Facebookの目標設定
日々思ったことを投稿することもいいですが、せっかくなら「目的・目標」を設定しましょう!
目的、目標を設定することで運用のモチベーションにつながり、意欲的にFacebookページを更新できます。
パターン1 売り上げを上げたい。
Facebookを通して売り上げを上げたい場合は消費者が喜ぶ情報を発信していきましょう。
目標数字としては「自社サイトへの誘導やファン数、いいね!数」になります。
- 商品情報
- イベント
- セール、クーポン
- 動画プロモーション
パターン2 お客様との距離を縮めたい。
既に来店されたことのあるお客様、商品を購入してくれたお客様にはお得で少し深い情報を発信していきましょう。
目標としては「いいね!数、リーチ数、エンゲージメント率」になります。
- 商品の普通では気づかない使い方
- スタッフ内の内輪情報
- 商品の雑誌掲載、テレビ放送情報
パターン3 スタッフ採用、社内スタッフ研修で使用したい。
最近多いのがスタッフ採用をはじめとした人事情報の発信です。
目標としては「社員のファン数、募集職種での応募数、採用数」になります。
- アルバイト募集、採用情報(募集職種、勤務地)
- 社内の雰囲気、仕事内容
- 社内スタッフの紹介、会社の事業内容
Twitterアカウント(ホテル編)
Twitterで「ホテル」と検索して表示されたビジネスアカウントを紹介していきます。FacebookとTwitterを比較するとユーザーはTwitterのほうが日常な情報を投稿する傾向があり、より手軽に利用をしている傾向があります。また、口調も比較的砕けた形でも許されることが多いです。
今回はホテルのTwitterアカウントを紹介していきます。
ホテル椿山荘東京
ホテル椿山荘東京 twitter
Twitterページ: ホテル椿山荘東京
コメント: Facebookページでも紹介させていただいた「ホテル椿山荘」になります。つぶやいている内容は結婚式情報、ホテル内の庭園の写真、料理などについてになります。写真の質が高く全体的にきれいな印象です。
シャングリ・ラ ホテル 東京
シャングリ・ラ ホテル 東京 twitter
Twitterページ: シャングリ・ラ ホテル 東京
コメント: 外資系ホテルチェーンのシャングリ・ラ ホテルのTwitterアカウントになります。特徴的な点は写真を使用せず文章のみの投稿になる点です。基本はFacebookページをメインとしており、TwitterからはFacebookページのリンクを張ることで情報を発信しています。よりライトな感覚で運用されているようです。
一休.com
一休.com twitter
Twitterページ: 一休.com
コメント: 高級ホテル予約サイトの「一休.com」のTwitterアカウントになります。自社サイトの特集ページ、企画ページに誘導させることを目的に運用を行われています。毎回 思いますが一休.comのサイトはシンプルですがきれいな印象で誰からも好まれるようなデザインですね。
エクスペディア(Expedia)
エクスペディア(Expedia) twitter
Twitterページ: エクスペディア(Expedia)
コメント: 海外旅行向けの予約サイト「エクスペディア(Expedia)」のTwitterアカウントになります。つぶやいてる内容は旅行クーポン〇万円プレゼントなど企画の告知、海外旅行の写真などを掲載しており非常に興味を惹かれます。基本的には自社サイトへ誘導するようにリンクを張って運用しています。
Twitterの活用方法
TwitterはFacebookと並んで人気のSNSの一つです。また、他のSNSと比べても気楽に更新できることが特徴です。
今回はTwitterの効果的な活用方法を説明していきます。
Twitterアカウントの作成
Twitterでは個人アカウントも法人アカウントも作り方は一緒で機能に差はありません。
先ずはアカウントの取得から行っていきましょう。(参考) Twitterトップページ
Twitterの投稿内容
Facebookと同様にTwitterでも基本情報をしっかり記入することは必須である。
下記のことにもれなく記入を行っていきましょう。
- 基本情報(会社名、屋号、住所、電話番号、メールアドレスなど)
- 画像(トップ画像、プロフィール画像、商品画像、スタッフ画像など)
- 運用ルール(管理者、HPや他のSNSとの関係、文章のトーンマナー、投稿頻度、コメント・問い合わせ対応、効果検証)
Twitterの目標設定
Twitterを真剣に見ている人は少ないため先ずは興味を持ってもらえるようなつぶやきをしていきましょう。
その上で目的、目標を設定することで意欲的にTwitterアカウントの運用をすることができます。
Twitterの活用ポイント
活用するポイントとして「フォロー数」、「リツイート数」、「ハッシュタグ」があります。
フォロー数の増加
つぶやくとフォローしている方のタイムラインに情報が表示されるようになります。
そのためTwitterで自社の情報を発信したい方には「フォロー数(=ファン数)」を目標とするといいでしょう。
リツイートの獲得
「フォロー数」が増えてきたら次は「リツイート数」を意識していきましょう。
これはフォローしてくれた人がどれだけ友達に拡散してくれたかの指標になります。
ハッシュタグの活用
より活用するために「ハッシュタグ」も利用していきましょう。ハッシュタグとはコメントにタグ付けすることになります。
利用方法は簡単で「#(文字列)」とすることでそのツイートをタグ付けしたことになります。
例えば「#○○キャンペーン」とすれば、これを検索することで誰がこのキャンペーンに参加しているかがわかり、参加した同士で互いのツイート内容なども検索できるようになります。