今回はアプリプロモーションについて解説したいと思います。
こちらもWebサイトと同様にプレスリリースやSNSなどを使用する方法とインターネット広告を利用する方法に分かれます。
また、アプリ特有のプッシュ通知、レビュー対応についても説明していきます。
それではアプリプロモーションの方法を紹介していきます。
スポンサードリンクアプリプロモーション
AppStore(明日からのWebマーケティング)
プッシュ通知
プッシュ通知とはアプリが更新されたタイミングやキャンペーンのタイミングなどをお知らせする機能になります。
プッシュ通知を行うことでスマホ画面にメッセージとして表示されることになり、既存ユーザーに使用を促すことができます。また、長期間アプリを使用していなかった休眠ユーザーを掘り起こすことが可能です。
プッシュ通知する内容は閲覧が多い特定カテゴリーや新着ニュースの見出しが多いです。ロック画面、通知センターで通知をタップすると記事が表示される仕組みです。
Googleアナリティクスを使ってプッシュ通知の効果検証を行うことができます。実際に見られたコンテンツを調べ、プッシュ通知の内容に反映すると効果的です。
また、時間帯によって内容を切り替えることもよくされる手法です。例)朝に時事ネタ、お昼はエンタメ、夕方はコラムネタなど
レビュー評価
レビュー評価は極端に悪い評価にしないことが重要です。
理由はアプリに興味を持ったユーザーでも悪い評価を見てダウンロードをやめてしまう可能性が高いからです。
そのためにはユーザーにやさしい形でレビューを集め、悪い評価には真摯に対応することが重要です。
例えばレビュー評価を集める方法としては下記のような方法があります。
- レビューのお願いを「評価する」「あとでする」「評価しない」で強制でないように進める。
- ヘビーユーザーに対してダイアログを表示し、SNSやメールでの口コミを促す。
- レビューをすることでポイント付与など特典を付ける。
プレスリリース配信
PRTIMES
プレスリリースはWebサービスでのプロモーションでもよく使われる方法です。
アプリの効果的なプレスリリースの方法としては下記のような方法があげられます。
- タイトルはアプリ名に加え、基本情報(開発元、ジャンル、対応OS、リリース日、URL)に加え、売りや魅力をアピール
- 特徴を取り上げられやすいようにまとめる。例えばどのようなシーンで誰のためにどのような機能があるのか。
- 画像はアイコンとスクリーンショットを基本にしインパクトがあるものにする。アプリの説明動画もいれるとより効果的です。
プレスリリースタイミングはリリース時、通常運用時、アプリアップデート時、OSメジャーアップデート時、有料アプリのセール、無料化、イベント、期間限定イベントに行います。特に有効なタイミングとしては累計ダウンロード数が〇〇万ダウンロードを突破した時、メジャーアップデート時/新デバイスへ対応・新機能を追加した時、AppStore/GooglePlayで特集された時があります。以前にプレスリリースしたことがある場合は新機能追加、フルリニューアルなどニュース性の高い情報がある時がベストです。
プレスリリースの効果としては記事を読んだユーザーによるダウンロード数の増加はもちろんこと、ランキング上昇による露出度アップなどさらなるダウンロード促進があります。
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アプリレビューサイトへの配信
Appliv
アプリレビューサイトはレビューサイトのスタッフがアプリに関してレビュー記事をサイトです。
アプリに興味がある人がユーザーになためレビュー記事を読んでアプリをダウンロードする確率が高いです。また、ユーザーのスキルが高く利用意欲も旺盛です。
アプリレビューサイトへのレビュー依頼申請するコツとしては下記があげられます。
- 件名はメリット、売りをアピールしコンパクトにする
- 本文は概要とスクリーンショットは必須
- 基本情報(リリース日、対応OS、対応端末、ストアURL)も必ず盛り込みましょう。
その他 私の経験としてはレビューサイトから連絡がある場合は丁寧に対応をすることが大切です。
理由としては、レビューサイトスタッフ自体が忙しいことと2本目以降でもお世話になる可能性が高く長い付き合いになるからです。
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SNS(Twitter、Facebook)配信
BtoC系アプリで口コミ効果を狙うならSNS配信です。私の経験でも配信回数は少ないくても流入は確実に見込めます。
SNSを利用した場合の方法としては下記になります。
- ダウンロードできるようにストアのURLをつけ、URLを短縮して文字数を抑える
- テキストはできるだけ短くし、ユーザーがコメントを加えやすくする
- 「100万ダウンロード」などの数字を盛り込んで目を引く内容にする
- 「#アプリ名」のようなハッシュタグを付け、検索しやすくする
また、日々の運用でもリツイートやシェアを積極的に活用し常にファンに意識させておくとより効果的です。
インターネット広告・アプリインストール広告の利用
アドネットワーク広告
GoogleAdWords、YDN、iADが該当します。
各社のアドネットワーク割り当て広告(=どちらかというと人気が少ない広告が多い)に対して広告を配信します。
比較的安価な値段で多くのインプレッションを稼ぐことができる点が特徴です。
Facebook広告
Facebookモバイルインストール広告
Facebook広告とはFacebookアプリやWebサイトのニュースフィード上に情報配信する広告になります。
Facebookの特徴としてはFacebbokユーザーの趣味嗜好データを活用できる点があります。配信先、年代、性別、地域、使用端末、言語、好きな映画、音楽、本などのセグメントから絞り込みをすることが可能です。
料金はCPMまたはCPCから選択することが可能です。
広告の種類としては「モバイルアプリインストール広告」「モバイルアプリエンゲージメント広告」の2種類があります。
また、アプリをインストールしているユーザーには表示されないようになってることが他の広告との違いです。
Facebookモバイルアプリインストール広告
モバイルアプリインストール広告は他の広告と比べるとまだ広告主が少ない為 安価で始められることが可能です。
モバイルアプリインストール広告の導入手順は下記となります。
- Facebook経由でのインストール数を計測するために、アプリにSDKを導入する
- アプリをFacebookに登録し、アプリIDを取得する
- アプリの詳細情報(バンドルID、APP StoreID、画像やアプリ名、パッケージ名など)を登録する
- アプリをインストールしているユーザーを除外設定する
- 広告素材を作成し、課金形態(CPC/CPM)とターゲットを選択し、広告を配信する。
Facebbokモバイルアプリエンゲージメント広告
モバイルアプリエンゲージメント広告はユーザーとのつながり(=エンゲージメント)を強化する広告になります。
例えばアプリ未使用ユーザ等に対して広告を表示し、アプリを再度使用するように促します。
モバイルアプリエンゲージメント広告の導入方法は下記になります。
- Facebook経由のインストール数を計測するためにアプリにSDKを導入
- アプリをFacebookに登録し、アプリIDを取得する。
- ディープリンクを有効にする
- オーディエンス(対象のアプリ)を指定する。「過去にアプリ内で購入したことがある」「〇日以内にアプリを開いた」などのカスタムオーディエンスも作成できる。
- 広告素材を作成し、リンク先のディープリンク、ターゲット、予算を設定し、広告を配信する。
Facebook広告の機能
カスタムオーディエンス機能
メールアドレスや電話番号などの顧客情報をCSV形式でFacebookに読み込んで配信する方法です。
FacebookのSDKをアプリに組み込んでおけばアプリ内で特定の行動をとったユーザーをさらにセグメント化することができます。
類似オーディエンス機能
作成したカスタムオーディエンスを拡張し、Facebookが持つ人口統計データや関心などをもとに
類似するユーザー層を対象に配信をすることができます。
例えばWebサイトの会員データなどターゲットとマッチするユーザーを多く保有している場合は、これらの機能を活用してより精度の高い広告配信を実現できます。
Facebook広告の効果的なバナー
クリエイティブバナーのサイズは1200×628ピクセルが推奨サイズとされています。
また、アプリの種類によって下記のような工夫方法があります。
ビジネス系アプリは人物写真や数字で興味を持たせるようにすることが王道です。
ゲーム系アプリはアプリの世界観、キャラクターを目立つように配置します。また、ゲーム中の臨場感のある画面を使うことも効果的です。
iAd ※2016年6月30日に停止
iAdはiOS端末に特化したモバイル広告プラットフォームで下記の2種類がありました。
- iAd App Network・・・自社アプリ内に広告枠を設置して報酬を受け取る広告
- iAd Workbench・・・広告費を払って自社アプリの広告を配信する広告
ターゲット端末やアプリのダウンロード履歴に基づくセグメントを設定して広告を配信するができることができます。
また、AppleIDがあれば広告出稿でき、特別なSDKの組み込みが不要です。
iOSアプリの開発者に利用しやすいアドネットワークになります。
Google Adwords
Googleアドワーズ 申し込み画面
GooglePlayで配信しているAndoridアプリならSDKの組み込みが不要で、広告配信からアプリ内課金のコンバージョンまで計測することができます。
モバイルアプリインストール広告はAdWordsの管理画面で配信対象のネットワーク(検索、ディスプレイ、YouTune)を選択して作成します。
他の広告と同様に画像広告のクリエイティブは、アプリの特徴を簡潔にキャッチコピーにまとめ目につくようなアイコンを入れると効果的です。
Adwordsのターゲティング方法
他の広告と大きく違うところは非常に多くの配信設定ができることがGoogleAdWordsの特徴です。
アプリのユーザー属性、好みに合わせて配信方法を試してみましょう。
- キーワード
- プレースメント
- 興味関心
- リターゲティング
- ターゲットデバイス、OS
- デモグラフィック(性別、年齢)
- 地域
記事広告
レビューサイトやニュースサイトなどの媒体にアプリの紹介記事を有料で掲載する広告になります。
記事内容に興味を持ったユーザーを獲得することができます。