今回は学習塾のSNS集客について解説したいと思います。
学習塾のお客さんは地元の子供及び母親、最寄り駅沿線の子供及び母親が対象になります。
多くの生徒が有名な学習塾、進学塾に流れてしまう傾向がありますが、有力な塾が周辺にない立地の学習塾はいかに自分の塾の存在を通学圏内のお母さんに知らせることができるかが重要です。
また、自分の子供が学習塾か個別指導か、難関校受験か補習校か、有名塾か丁寧な個人塾かなどの好みによって検索される言葉は違います。
私はインターネット広告サービスもしているため「一般のユーザーがどんな言葉で、どんなことを調べているのか」について調べる機会が多いです。
検索数が多い言葉としては下記のような言葉が多いです。自分でも調べたことが多いと思うのでピンとくるはずです。
- エンタメ系 例:芸能人の名前、音楽、映画、ライブイベント
- 口コミ、評判系 例:飲食店、ネイルサロン、マッサージ、ジム
- 趣味系 例:自動車、バイク、釣り、ゴルフ、旅行、グルメ、料理
- お悩み系 例:美容整形、消費者金融、離婚、慰謝料
- ラグジュアリー系 例:ダイヤモンド、高級車、別荘、ヨット、高級旅館、海外旅行
逆にネットに向かないものとしては、調べるほどでもないもの全般になります。近所のスーパーやコンビニ、野菜や醤油について調べたことがある人は少ないでしょう。
学習塾は口コミ、評判系キーワードに近いです。
ということで今回 学習塾のSNS対策について紹介したいと思います。
スポンサードリンク目次
SNSで何を発信したらいいのか?
どのようなSNSを使うかの前に、先ずは目的と発信する情報について確認していきましょう。
SNSを活用する目的
ホームページがあるのになぜSNSを使用するのでしょうか?
これはインターネット広告でも言えることですが「単純接触法則」が関係します。
人間は自分の専門外の分野に対しては、接触回数が多いものを選ぶ傾向があります。
これは接触回数が多いものほど、よく知っていると思い込みリスクと感じづらくなるためになります。
そのため多くの企業でSNSを利用し、必要な情報を発信するようになっています。
SNSの利用上の注意点
これもよく言われることですが、SNSを仕事で使っている人は少ないです。
多くの方がSNSを「暇つぶしやプライベート感覚」で使用しています。
その為 あまりにも専門的な話や真面目な印象を与えるものは、自社ホームページで発信するようにしましょう。
SNSの配信頻度、配信内容
SNSをうまく活用している企業は情報発信の頻度や内容にも気を配って発信しています。
情報の発信頻度は「週1〜数回を目安」に邪魔すぎず意識してもらえる感覚で行いましょう。
情報の発信時間は「朝の通勤時間、昼休み、夕方退勤時間」がよく読まれる傾向があります。
情報の内容は「思わずクリックする情報(=お得な情報、面白いネタ)」であればいいと思います。登録してもらっているユーザーに応じて臨機応変にすることが大事です。
どのようなSNSを利用するべきか?
現在 日本で使用されている代表的なSNSとしては下記が挙げられます。
- Facebook・・・個人及びビジネス利用でも世界最大SNS
- Twitter・・・情報共有、イベントの告知などがメイン
- LINE・・・LINE@が法人向けにリリースされているがまだ利用は一部のみ
- Instagram・・・写真がメインでよりプライベート色が強い。アパレル、飲食がメイン
- LinkedIn・・・ビジネス向けSNS、取引先との登録や中途採用で使うケース多い
- Google+・・・Google検索に連動、ホームページを作成したら登録はしておきたい
今回はFacebook、Twitterに絞って紹介したいと思います。
Facebookビジネスページ(学習塾編)
Facebookの検索ボックスから「学習塾」「進学塾」と検索して表示されたものをいくつか取り上げたいと思いますFacebookでは小規模な塾を中心に多くのアカウントが表示される結果となりました。
最近ではSNS(Facebook、Twitter)で検索をする人が検索サイト(Yahoo、Google)で検索する人よりも増えているそうです。早期にSNSアカウントを開設されることで最近の若い親御さんにも情報を発信していきましょう。
それでは学習塾のFacebookページを紹介していきます。
ソフィー学習塾 長岡教室
ソフィー学習塾-長岡教室
Facebookビジネスページ: ソフィー学習塾 長岡教室
コメント: 新潟県のソフィー学習塾です。小学生から大学生まで幅広く受け入れている学習塾です。キャッチコピーにもありますが「つめこむのではなく、スペースをつくる」をモットーにしています。勉強意欲を高めるところに重点を置いています。投稿も長めのオリジナル学習記事が多く、本気で教育に取り組まれている姿勢が表れています。
ベスト学院進学塾
ベスト学院進学塾
Facebookビジネスページ: ベスト学院進学塾
コメント: 福島県のベスト学院進学塾です。合格実績も多く地元では有名な進学塾のようです。こちらの塾はどちらかというと多くの問題を解き、学力アップを図る王道の学習スタイルです。投稿内容は塾の紹介、保護者の感想、実践問題をローテイションで投稿されています。
個別指導学習塾 クリップアカデミー
個別指導学習塾-クリップアカデミー
Facebookビジネスページ: 個別指導学習塾 クリップアカデミー
コメント: 東京都江戸川区の個別指導学習塾クリップアカデミーです。投稿されている内容は日々あったことが中心です。ライトな内容で良いですが、もっと専門的な学習に関する記事を掲載しても需要あるのになと少し思います。せっかく運営をしているのにもったいない・・・
Facebookの活用方法
Facebookをやっている方は多いですが、企業向けのFacebookページを作成したことがある方は多くはないのではないでしょうか?
今回はFacebookページの効果的な活用方法を説明していきます。
Facebookビジネスページの作成
Facebookには「Facebookビジネスページ」と「個人アカウント」の2種類があります。
下記のような違いがあります。法人や個人事業主はFacebookビジネスページを作成しましょう。
Facebookビジネスページ | 個人アカウント | |
管理者 | 複数人 | 1人 |
友達登録可能数 | 上限なし | 原則5,000人 |
Facebook広告 | 使用可能 | 不可 |
アクセス解析 | 使用可能 | 不可 |
Facebookの投稿内容
Facebookビジネスページを開設したら行いたいのが基本情報や運用ルールの設定です。
下記のことに気を付けながら作成を行っていきましょう。
- 基本情報(会社名、屋号、住所、電話番号、メールアドレスなど)
- 画像(トップ画像、プロフィール画像、商品画像、スタッフ画像など)
- 運用ルール(管理者、HPや他のSNSとの関係、文章のトーンマナー、投稿頻度、コメント・問い合わせ対応、効果検証)
Facebookの目標設定
日々思ったことを投稿することもいいですが、せっかくなら「目的・目標」を設定しましょう!
目的、目標を設定することで運用のモチベーションにつながり、意欲的にFacebookページを更新できます。
パターン1 売り上げを上げたい。
Facebookを通して売り上げを上げたい場合は消費者が喜ぶ情報を発信していきましょう。
目標数字としては「自社サイトへの誘導やファン数、いいね!数」になります。
- 商品情報
- イベント
- セール、クーポン
- 動画プロモーション
パターン2 お客様との距離を縮めたい。
既に来店されたことのあるお客様、商品を購入してくれたお客様にはお得で少し深い情報を発信していきましょう。
目標としては「いいね!数、リーチ数、エンゲージメント率」になります。
- 商品の普通では気づかない使い方
- スタッフ内の内輪情報
- 商品の雑誌掲載、テレビ放送情報
パターン3 スタッフ採用、社内スタッフ研修で使用したい。
最近多いのがスタッフ採用をはじめとした人事情報の発信です。
目標としては「社員のファン数、募集職種での応募数、採用数」になります。
- アルバイト募集、採用情報(募集職種、勤務地)
- 社内の雰囲気、仕事内容
- 社内スタッフの紹介、会社の事業内容
Twitterアカウント(学習塾編)
Twitterで「学習塾」「進学塾」と検索した際に上位表示されたアカウントをいくつか取り上げます。TwitterはFacebookと比べてあまり活発に学習塾では使用されていないようです。
受験情報などをエンタメ系の要素を入れて投稿したり、塾名を含めた形で定期的に投稿することで認知度を高めていきましょう。
慶早進学塾
慶早進学塾
Twitterページ: 慶早進学塾
コメント: 東京都大田区にある慶早進学塾です。難関大学に強みがある進学塾ですが、Facebook、Twitter、自社ブログとWeb対策にかなり力を入れられております。記事の内容も勉強、受験に結びつくようなしっかりとしたテーマが多く手間と時間をかけてサイト運営されてます。
進学塾マイティーチャー
進学塾マイティーチャー
Twitterページ: 進学塾マイティーチャー
コメント: センター試験の日付をカウントダウンしているアカウントです。たしかにこういう使い方もありだな・・・ボットかな。。。
八戸市、個別学習塾の塾長
八戸市、個別学習塾の塾長
Twitterページ: 八戸市、個別学習塾の塾長
コメント:青森県の個別学習塾です。アメブロの記事の宣伝をメインにしています。塾長さんはラジオ放送もされています。
Twitterの活用方法
TwitterはFacebookと並んで人気のSNSの一つです。また、他のSNSと比べても気楽に更新できることが特徴です。
今回はTwitterの効果的な活用方法を説明していきます。
Twitterアカウントの作成
Twitterでは個人アカウントも法人アカウントも作り方は一緒で機能に差はありません。
先ずはアカウントの取得から行っていきましょう。(参考) Twitterトップページ
Twitterの投稿内容
Facebookと同様にTwitterでも基本情報をしっかり記入することは必須である。
下記のことにもれなく記入を行っていきましょう。
- 基本情報(会社名、屋号、住所、電話番号、メールアドレスなど)
- 画像(トップ画像、プロフィール画像、商品画像、スタッフ画像など)
- 運用ルール(管理者、HPや他のSNSとの関係、文章のトーンマナー、投稿頻度、コメント・問い合わせ対応、効果検証)
Twitterの目標設定
Twitterを真剣に見ている人は少ないため先ずは興味を持ってもらえるようなつぶやきをしていきましょう。
その上で目的、目標を設定することで意欲的にTwitterアカウントの運用をすることができます。
Twitterの活用ポイント
活用するポイントとして「フォロー数」、「リツイート数」、「ハッシュタグ」があります。
フォロー数の増加
つぶやくとフォローしている方のタイムラインに情報が表示されるようになります。
そのためTwitterで自社の情報を発信したい方には「フォロー数(=ファン数)」を目標とするといいでしょう。
リツイートの獲得
「フォロー数」が増えてきたら次は「リツイート数」を意識していきましょう。
これはフォローしてくれた人がどれだけ友達に拡散してくれたかの指標になります。
ハッシュタグの活用
より活用するために「ハッシュタグ」も利用していきましょう。ハッシュタグとはコメントにタグ付けすることになります。
利用方法は簡単で「#(文字列)」とすることでそのツイートをタグ付けしたことになります。
例えば「#○○キャンペーン」とすれば、これを検索することで誰がこのキャンペーンに参加しているかがわかり、参加した同士で互いのツイート内容なども検索できるようになります。